溢れる日差しとともに本格的な夏が到来する7月。高齢者の方々にとっても、この季節感を感じることは健康維持や生きがいに大きく影響します。この暑さと活気に満ちた季節には、夏を体感できるさまざまなレクリエーションが可能となります。
7月は夏祭りや花火大会といった、日本の夏を象徴するイベントが目白押しです。これらの活動は、高齢者の方々にとって、季節感を体験するだけでなく、地域のコミュニティに参加し、生活をより豊かにする機会を提供します。
また、夏の旬の食材も忘れてはなりません。スイカやトマトなど、夏の風味豊かな食材を使ったレクリエーションは、食事を楽しみながら夏を感じることができます。これらの食材は、体調管理にも役立ちます。
季節感を取り入れたレクリエーションは、高齢者の方々が日々の生活を活発にし、心と体の健康を維持するために重要です。これからのレクリエーション企画では、豊かな夏の季節を生かして、彼らが健康的な生活を送るためのアクティビティを考えてみましょう。
以下で、7月の季節にちなんだ、高齢者向けのレクリエーションを具体的にご紹介します。これらのアイデアが、介護職員の皆様の役に立てば幸いです。
7月のレクリエーション向け季節行事
7月は真夏の訪れとともに、様々な祝祭や行事が日本全国で行われる時期です。それに伴い、高齢者施設のレクリエーションに向けて特別な季節行事やイベントが数多く存在します。以下にいくつかの例を挙げます。
- 七夕祭り:7月7日には七夕の行事があります。笹の葉に願い事を書いた短冊を飾ることで、古い日本の風情を感じることができます。施設で笹を用意することが難しい場合でも、短冊を飾るための紙のモデルを作ることで伝統的な体験を再現することができます。
- 海の日:7月第3月曜日には海の日があります。高齢者施設では海に出かけることが難しい場合も多いですが、海をテーマにしたクラフト作りや、海の生物や海の風景を描く絵画教室などを開催することで、海の日を祝うことができます。
- 夏祭り:7月は各地で夏祭りが開催される時期です。施設内でもミニ夏祭りを開催し、浴衣を着たり、屋台風の食べ物を楽しんだり、縁日ゲームをしたりすることで、地域の夏祭りの雰囲気を味わうことができます。
- 夏の自然を楽しむ:夏の季節は、夏の花の観察や夏の音を聴くことで自然を感じることができます。花を描くアート活動や、虫の音を聴きながらリラックスする時間などを設けると良いでしょう。
以上のようなアクティビティを通じて、夏の季節を楽しみ、新たな体験を積むことができるでしょう。
高齢者向け7月レクリエーション
ヨーヨー釣りや昆虫神経衰弱は、夏の楽しい思い出を思い出しながら楽しむことができます。七夕の短冊作りは、利用者さんに自分の思いや願いを書いてもらい、季節感を感じながらコミュニケーションを深めることができます。また、7月の「土用の丑の日」には鰻を食べる習慣があります。これらのアイデアを参考に、施設内でのレクリエーション企画を考えてみてはいかがでしょうか。
ヨーヨー釣り
夏祭りの縁日で並ぶヨーヨー釣り。暑い中にも涼し気な雰囲気を感じると共に、一つ一つがかわいらしいデザインでどれを釣ろうかと選ぶ楽しみも出てきます。
水風船、施設にある大きめの洗面器と輪ゴム、こより(クリップとティッシュで作ることができます)でヨーヨー釣りができます。
「どれにしようかな」「あれが取りやすいんじゃないかな」など自然に会話も生まれ、熱中して洗面器をのぞき込む利用者さんのお顔が目に浮かびます。
釣ったヨーヨーはもちろん持って帰っていただいて、お部屋に飾っても、お孫さんのプレゼントにしても良いですね。
昆虫 神経衰弱
夏といえば虫とりです。今はすっかり虫を見なくなってしまいましたが、子どもの頃にカブトムシやセミに夢中になった方も懐かしむことができるゲームです。
カブトムシ、クワガタ、ちょうちょなど虫のイラストをが描かれた大きめのカードを2枚ずつ作り、神経衰弱をしましょう。数字が書かれたトランプよりもワクワクしながら遊ぶことができるのではないでしょうか。
カードも利用者さんと一緒に作れると良いですね。ダンボールや厚紙を大きめのカードサイズに切ったものを何枚も用意し、色鉛筆で塗った虫のイラストを貼れば、ゼロから利用者さんと作り上げることができます。
完成したことへの達成感を味わった後は、脳トレとして遊びましょう。
七夕
7月7日は七夕です。短冊を作り、笹の葉にぶら下げましょう。
笹の葉は本物を用意しても良いですし、壁に緑色の紙で作っても良いですね。壁に作る場合は、一緒に夜空や星、天の川も作成すると華やかな飾りのできあがりです。織姫や彦星、網飾りなど折り紙でできる飾りはたくさんありますし、利用者さんの得意なものを作っていただいても良いですね。
短冊に利用者さんに願い事を書いていただき、貼っていきましょう。願い事にも個性が出るので、いろいろな人の願い事を眺めると、会話も弾むのではないでしょうか。
七夕の曲(例:たなばた様)を流し一緒に口ずさむことで、より一層雰囲気が出そうです。